皆さんはネム(NEM/XEM)についてご存知でしょうか。
最近、ビットコインや他のコインが暴落する中で、ネム(NEM/XEM)だけが上がっているという局面も見られます。
これは、今後予定されている、シンボル(Symbol)のローンチに向けての動きだと考えられています。
今回は、ネム(NEM/XEM)について解説します。
ネム(NEM/XEM)とは
ネム(NEM)とは、New Economy Movementの頭文字から成る言葉で、新しい経済運動という意味があります。
分散化、経済的な自由、平等といった原則に基づき、国や政府といった、既存の枠組みではなく、新しい経済の枠組みを確立することを目標としています。
ネム(NEM)には、POI(Proof of Importance)というコンセンサスアルゴリズムが採用されています。
これは、コミュニティへの貢献度によって、報酬が決まるもので、ビットコインなどで採用されているPOW(Proof of Work)のように、大量の電気消費や、高性能なコンピューターを持つ人が富を得やすいという構造ではなく、貢献度によって決まるため、分散化、経済的な自由、平等といったネム(NEM)の原則に基づいたコンセンサスになっています。
スコアを高めるには、ゼム(XEM)による取引量や取引数、取引相手を増やす必要があります。
ネム(NEM)は、取引処理のスピードが速く、非常に速い取引が実現できることも特徴的です。
1ブロックの生成時間が、ビットコインが約10分に対し、ネム(NEM)は、約1分と実に1/10の速さで取引を行うことができます。
また、ネム(NEM)は、マイニングの必要がなく、ハーベストという技術によって報酬の獲得が行われます。
約10,000XEMをNEMの公式ウォレットである、Nano Walletに入れてハーベストの設定をすると、貢献度に応じて、自動でXEMによる報酬が支払われます。
そのため、マイニングによる操作が必要なく、報酬が貰えるという手軽さが、ユーザーから人気の理由となっています。
通貨単位は、XEM(ゼム)で、上限は8,999,999,999XEM(90億XEM)となっており、既にネットワークローンチ時に全て発行済みとなっております。
XEM(ゼム)の価格は連日上がっており、年初の2021年1月1日と比べて約3.5倍になっています。2021年3月3日時点で、0.85ドル(約90円)となり、前日比約+30%と100円を超す勢いです。
最高値は、2018年1月7日に記録した211円となっていますが、1月26日に発生した、Coincheck(コインチェック)のネム(NEM)流出事件で暴落し、90円まで下落しました。
その後下落し続け、2018年6月には、10円台まで下落しました。
(出典:CoinMarketCap)
NEM流出事件
高いセキュリティを誇るネム(NEM)ですが、当時、取引所のセキュリティが強固でなかったため、国内の取引所である、Coincheck(コインチェック)で580億円相当のネム(NEM)が流出してしまいました。
ネム(NEM)のセキュリティ自体は全く問題なかったのですが、取引所のセキュリティが甘かったため、取引所がハッキングされ、取引所で保管されていたネム(NEM)が流出したという形です。
仮想通貨の保存方法には、オフラインで端末に保管される、「コールドウォレット」という手法と、オンラインで保管される「ホットウォレット」という手法がありますが、同社は、ネム(NEM)を「ホットウォレット」でのみ保管していたため、その欠点をハッカーに突かれてしまいました。
流出したネム(NEM)は、ユーザーに全額返金され、その後は東証一部のマネックスグループの傘下に加わり、立て直しを図りました。
現在は、高いセキュリティをもとに運営がなされ、2020年第2四半期のマネックスの仮想通貨事業利益は、前年同期と比べ、約7倍と堅調に推移しております。
Symbol(シンボル)への移行
ネム(NEM)は、2021年3月15日に、次世代ハイブリッドブロックチェーンである、Symbol(シンボル)へと、移行することが決定しています。
Symbol(シンボル)への移行により、処理速度の向上と、セキュリティの強化が行われます。
処理速度の向上については、1秒間に最大約4,000件のトランザクションを処理できるようになると言われています。
処理速度が速いと言われる、リップル(XRP)で1秒間に約1,000〜2,000件なので、リップル(XRP)の倍以上の処理速度となります。
また、セキュリティに関しては、ネム(NEM)は元々セキュリティが強固であることで有名でしたが、Symbol(シンボル)では、さらに強固なセキュリティにアップデートされます。
ネム(NEM)の機能はシンボル(Symbol)は引き継がれ、別々のチェーンとして共存することになります。
さらに、もっとも注目を集めている理由は、ネム(NEM)の保有者には、1XEM=1XYMの割合で、シンボル(Symbol)上で流通するジム(XYM)が付与されるということです。
なんと、ゼム(XEM)と同じ数量のジム(XYM)がもらえるのです。
これは、スナップショットといって、スナップショット時に保有しているゼム(XEM)に応じて、付与されるジム(XYM)が決まります。
ジム(XYM)を受け取るには、オプトインといった手続きが必要になります。
これは、ジム(XYM)を受け取る意思表示になるもので、オプトインを行わないと、ジム(XYM)は付与されません。
また、オプトインを行なっていたとしても、スナップショット当日に、ゼム(XEM)を保有していなかった場合、ジム(XYM)の付与は行われないため、注意が必要です。
オプトインには、スナップショット前に行う事前オプトインと、スナップショット後に行う事後オプトインがあります。
また、オプトインの方法には、自分で申請を行なうやり方と、取引所に代わりに行なってもらう方法の2通りがあります。
取引所が対応を行うと表明している場合、取引所に代わりにオプトインを行なって貰えるため、特に自分で必要な手続きはありません。
スナップショットは、2021年3月12日の日本時間9時50分頃に行われます。
事前オプトインの期限は、スナップショット当日までとなっています。
オプトインの方法
では、実際のオプトインの方法についてです。
オプトインの方法については、PCのデスクトップウォレットで行うやり方と、スマホのモバイルウォレットで行うやり方がありますが、今回は、スマホのモバイルウォレットで行うやり方について、解説します。
以下のリンクから、NEMウォレットのアプリをダウンロードします。
アカウントを追加するを押下します。

新しく作るを押下します。

アカウントの名前を入力し、新しくアカウントを作るを押下します。

プライベートキー(秘密鍵)のバックアップを取り、忘れないように注意事項が表示されるため、OKを押下します。

これで、NEM のアカウント作成が完了しました。
次に、取引所などで入手したXEMを送金するためのアドレスを確認します。
作成したアカウントを押下します。

QRのタブを押下します。
アドレスが表示されるため、このアドレス宛に、外部から送金を行います。

NEMウォレットにXEM残高が反映されたら、アカウントのエクスポートを行います。
メニュータブを押下します。
アカウントをエクスポートを押下します。

そのまま、パスワードを使用し、確認を押下します。

パブリックキーが表示されるため、タップしてコピーを行います。

次に、以下のリンクから、Symbolウォレットをダウンロードします。
XEMアカウントの選択を押下します。

プライベートキーでアカウントを追加を押下します。

先ほどコピーを行ったパブリックキーをペーストし、インポートを押下します。

これで、SymbolウォレットにXEMアカウントがインポートされました。
オプトインしたいアカウントを選択します。

オプトインを押下します。

ハーベストを行う予定のある方は、ハーベスト用のVRFキーを含めるをチェックし、VRFキーを控えておきます。

オプトインの完了を押下します。

※オプトインには、1.05XEMが必要です。
以上で、オプトインが完了しました。
まとめ
今回は、NEM/XEM(ネム/ゼム)について、解説を行いました。
シンボル(Symbol)へのアップデートが行われる期待感から、NEM/XEM(ネム/ゼム)への注目が高まっています。
ジム(XYM)が付与された時、ジム(XYM)とゼム(XEM)の価格がどうなるかは分かりませんが、単純に資産が倍になることも考えられます。
皆さんも、この機会にNEM/XEM(ネム/ゼム)を用意し、Symbol/XYM(シンボル/ジム)を手に入れてみてはいかがでしょうか。
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